「町おこし」の経済学

出版:學生社

発行年月:2004.05

税込価格:¥¥1,680

目次

T.だれが東京を再生させるか

第1章  江戸時代における都市景観
1.欧米人が褒めた江戸時代の都市
2.地方分権の藩幕体制
3.計画都市・城下町
4.水と森の都・江戸
5.流通の中心。日本橋
6.生活共同体としての下町
7.レジャーセンターの寺社
8.世界一すぐれた都市・江戸
第二章  江戸の破壊と東京の建設
1.大名屋敷が官舎に変わる    
2.銀座煉瓦街     
3.丸の内、日比谷の開発
第三章  無秩序都市・東京の出現
1.水辺が高速道路に
2.里山はニュータウンに
3.規制された都市−ヨーロッパ
4.規制のない都市−現在の日本
5.経済的メリットを生む規制−アメリカ
6.高層ビル時代と景観破壊
第四章  東京の再生
1.国際的新都心−六本木   
2.生活感が生まれた都心    
3.温泉とレジャーの東京
第五章  変わらない町
1.明治の香り・神田神保町
2.社会人になるための町
3.繁盛する商店街・巣鴨とげ抜き地蔵

U.なにが地方都市を再生させたか

第1章 都市が道路に飲まれる
1.道路の拡大と商店街の衰亡
2.郊外大型店やコンビニに敗れる
3.道路の整備と都市の空洞化
4.道路とリゾートの衰退(静岡県東部の例)
第2章 都市が道路を包み込む
1.衰退に耐える城下町(静岡市の例)
2.文化都市への努力
3.工業都市の道路(静岡県西部の例)
4.道路はコンベヤー
第3章 町づくり、村づくりの情熱
1.思想運動としての町づくり
2.三島における清流の復活
3.過疎地の心意気

V.町おこしに成功した市町村

第4章 清水サッカーの盛衰
1.指導者の力
2.サッカー都市からサッカー文化都市へ
第1章 蔵造りの「小江戸」・川越市
1.蔵造りの町並み
2.繁栄の歴史と蔵造りの店
3.外部から始まった蔵造りの町並み保存運動
4.建物保存か道路の拡幅か
5.川越蔵の会の活躍
6.景観保存の仕組み
7.伝統的景観の広がり
第2章 北斎と迎賓の心が残る小布施町
1.栗の町
2.建築家が中心となった町並みづくり
3.北斎による町づくり
4.「修景」とアメニティ契約
5.オブセッションの熱気
6.住まいの景観づくり
7.もてなしの心
第3章 町並み保存と住民活力の内子町
1.木蝋産業が造った町並み
2.外部の人が町並みを高く評価
3.町役場の係長の奮闘
4.住民が町の施設を運営
5.農家が経営者になる
第4章 老人が働く紅葉の足助町
1.素晴らしい公共事業・紅葉の植林
2.町役場の職員が起こした町並み保存運動
3.三州足助屋敷と伝統技能の保全4.高齢者の生きがい・働きがい
5.専門家がいる観光協会
6.歴史と文化の厚み
第5章 町役場が活躍するかやぶき集落の美山町
1.かやぶき民家の里
2.かやぶき門下のコストと利益
3.町役場の経済活動
4.自然を知る
第6章 イベントと町おこし企業の長浜市
1.町屋の町並み
2.長濱城やイベントによる町おこし
3.町並みづくりの協定
4.「(株)黒壁」の発足
5.「黒壁」の町づくり
6.町づくりと思想運動